Kraken

Krakenのレビュー

‌Krakenとは

Krakenは、アメリカの暗号資産取引所で、サンフランシスコを拠点にしています。暗号資産業界では老舗で、2011年から続く取引所です。Krakenは、米国ではFinancial Crimes Enforcement Network (FinCEN)によって規制されています。これにより、ユーザーにとってのセキュリティと安心さが増しています。

暗号資産市場では、Krakenは非常に信頼できる取引所と呼ばれています。この取引所では「スピーディーな取引、革新的な機能、優れたサポート、高いセキュリティを必要とする人々のために」「常にクライアントファースト」を掲げています。Krakenはまた、世界で最も信頼されている取引所として打ち出しています。

新しいKrakenアプリ

Krakenはまた、2022年1月に新しいアプリをリリースしました。本レビューの最終更新日(2023年1月24日)において、それほど新しいものではありませんが、Krakenがアプリのリリースに関連してリリースしたプロモーションビデオにはまだ関連情報が含まれています。とても分かりやすいです。（英語/1分24秒）

暗号資産界のキープレーヤー

Krakenは、暗号資産取引所業界のキープレーヤーであり続けています。本レビューの最終更新日(2023年1月24日)において、24時間のスポット取引量は6億500万ドルに達し、Coinmarketcap.com一覧において取引量の多い取引所トップ30に入りました。しかし、信頼性の高いスポット取引量スコアのCoinmarketcap.com一覧では、Binance (Coinmarketcap.comの親会社)とCoinbaseに続いて3位に入っています。

Mt. Goxの支援

Krakenの信頼性を示す例として、Mt.Goxの破産管財人が、Mt.Goxの12万7千人の債権者の請求処理を支援するためにKrakenを指名したことが挙げられます。その際の職務は次の通りです。

1. Bitcoinの紛失または盗難の調査支援
2. クレーム処理および調査のためのシステム構築の支援
3. Bitcoinや法定資産を債権者に分配するための支援
4. 必要に応じてBitcoinを法定通貨に交換

Krakenのステーキングサービス

Krakenは、いわゆるステーキングサービスを提供する暗号資産取引所の1つでもあります。提供されている11種類の暗号資産ステーキング：Cardano、Cosmos、Ethereum、Flow、 Kava、Kusama、Mina、Polkadot、Solana、 Tezos、Tronです。Krakenが提供する推定APY(年間利回り)は3.00%～21.00%の範囲で、どの暗号資産をステーキングするか、どのステーキング期間を持つかによって異なります。

こちらからプラットフォームでステーキングができるようになります。

ステーキング、さまざまなステーキング・タイプ、最高のステーキングレートを得ることができる場所について詳しく知りたい場合は、Guide To Ethereum Stakingガイドをご覧ください。

OTCデスク

KrakenにはOTCデスク（対面デスク）もあります。OTC (Over the Counterの頭文字)を使用する と、大規模な取引による価格変動と呼ばれる「スリッページ」のリスクなしに大規模な取引を実行できます。

Krakenでは、最小注文サイズは100,000米ドルであるため、小規模投資家向けではありません。しかし、そのような小規模取引の場合、KrakenのOTCデスクは深い流動性と、プライベートでよりパーソナライズされたサービスを提供しています。このサービスは、大量の注文を効率的に処理する必要がある富裕層、機関投資家、暗号関連企業を主な対象としています。執行と決済のサービスは、個別で安全、かつ超競争的です。

Krakenは、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域に11箇所のプロトレーダー専任チームを持っています。これにより特定の市場の地理的ニーズを理解することができ、24時間体制で迅速かつ効率的に取引および決済できるようになります。KrakenのEUチームは、ロンドンにあるトレーダーだけでなく、すべての取引ニーズを処理するための専用のアカウント管理と販売サポートを持っています。

モバイルサポート

現在の他のほとんどのプラットフォームと同様に、Krakenはモバイルアプリとしても利用できます。つまり、デスクトップ不要で、暗号資産取引が行えるという事です。App StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードできます。

レバレッジ取引

Krakenではレバレッジ取引も提供しています。レバレッジ取引は、同社がCrypto Facilitiesが買収した以降にリリースされました。Crypto Facilitiesは自社を「世界をリードする、FCA規制プラットフォーム」と表現しています。買収価格は開示されていませんが、10万米ドルを上回っていると言われています。これは、暗号資産の歴史の中で最大の買収案件の1つです。買収後、Kraken ExchangeとKraken Futures間でシームレスに資金を移動できるようになりました。 

Krakenでは、暗号資産トップ5において最大50倍のレバレッジで取引できます。最大100倍を提供する他のプラットフォームがあり、Coinbase Proは最大500倍を提供しています。Krakenでは、容量制限や継続的な利息請求はありません。また、同社は「スポット市場と先物市場の間にシームレスな資金転送が可能で、収益シェアが30%である。」と語調を強めています。後者は、取引所がアクティブなトレーダーから集めたすべてのネット手数料の30%をトレーダーに支払うことを意味します。

Krakenのトレーディングビュー

取引所によりトレーディングビューは異なります。一概にこれがベストなビューであるとは言えません。自分自身に最も合ったトレーディングビューを見極める必要があります。通常、ビューに共通しているのは、すべて注文書またはその一部、選択した暗号資産の価格チャートと注文履歴を表示するということです。また、通常は売買ボックスもあります。取引所を選定する前に、トレーディングビューを見て、それが自分に合っていると確認するようにしてください。以下は、Krakenでのトレーディングビューの画像です（2023年1月24日取得）。

Krakenの手数料

Krakenの取引手数料

Krakenのテイカーの取引手数料は0.26%、メーカーの取引手数料は0.16%です。この手数料率は、テイカーの業界平均をわずかに上回っており、メーカーの業界平均をわずかに下回っています。こちらのレポートによると、業界平均のスポット取引手数料は、テイカーが0.2294%、メーカーが0.1854%でした。

Krakenでは、特定の取引量のしきい値に達すると、取引手数料の割引も受けられます。これは大手の暗号資産取引所の中では、ごく一般的です。割引表(2023年1月24時点)は以下の通りです。

Krakenの出金手数料

出金手数料は通常、出金したい暗号資産で支払う固定手数料です。この固定手数料は、出金額に関係なく同額です。特定のプラットフォームでは、この手数料を増やしてトランザクションの優先順位を上げることができます。

Krakenでは、BTCを出金すると、0.00001BTCの出金手数料がかかります。この手数料は、世界の業界平均を大幅に下回っており、前回の実証実験では、1BTC出金あたり0.0004599BTCでした。

入金方法と米国投資家

米国の投資家

米国の取引所であるため、米国投資家の場合はここで取引できます。

入金方法

Krakenでの入金方法は非常に多岐にわたります。たとえば、Apple PayとGoogle Payでは、Krakenで暗号資産の支払いを行うことができます。購入したい暗号資産を選択し、金額を入力して、「Pay With(決済方法）」メニューからAppleまたはGoogle Payを選択するだけです。カードをまだ追加していない場合は、Krakenアプリから直接追加できます。

入金に関しては、Etana Custodyを通じて(リヒテンシュタインのBank Frickを通じて)USD、EUR、CAD、GBP、およびJPYを入出金することもできます。Etanaは、さまざまな法定通貨の通貨変換を提供しています。Krakenプラットフォームのユーザーは、ほぼすべての法定通貨をEtana Custodyウォレットに電信送金し、それをKrakenプラットフォームがサポートする5つの主要な法定通貨に交換して、それぞれのKrakenアカウントに資金を供給できます。

また、SEPA（単一ユーロ決済）を介してEURを入出金することもできます。Krakenはリヒテンシュタインに拠点を置くBank Frickと協働でこれを可能にしました。SEPAの入金手数料は0.15ユーロ、SEPAの出金手数料は1.00ユーロです。ほとんどかかりません。